MVCモデルとは?|結論から話し始めるSpringあれこれ

一言でいうと?

MVCモデルとは


アプリを作るときに、それぞれの役割を分けることで、
見やすくて管理しやすくする仕組み

のことです。


「MVC」という言葉は、Model(モデル)View(ビュー)Controller(コントローラー)の3つの部分に分かれていて、それぞれが役割をもっています。

それではそれぞれが何を示しているか、さっそく見ていきましょう。

1. Model(モデル)って何?

モデルは、アプリの中で「データ」を扱う部分です。
たとえば、ユーザーの名前やメールアドレス、商品情報などを保存しておく場所なんかですね。
また、このデータを使って何か処理をしたいときもモデルがその役割を担当します。

簡単に言えば、「アプリが使うデータを持っている場所」です。

2. View(ビュー)って何?

ビューは、ユーザーが実際に「目で見て触る部分」です。
たとえば、Webページやアプリの画面を想像してください。
ボタンや文字、画像が表示されている部分、それがビューです。
(でも、このビューが単に表示するだけではなく、モデルから送られてきたデータを使って「どんな情報を見せるか」を決めています。つまり、見た目を作りながら、裏でデータも表示しています。)

3. Controller(コントローラー)って何?

コントローラーは、モデルとビューの間をつなぐ役割を持っています。
たとえば、あなたがボタンをクリックしたとき、そのクリックした情報がコントローラーに送られます。
コントローラーはその情報を受け取って、「次にどうするか」を決めます。
そして、モデルから必要なデータを取り出して、それをビューに渡して画面に表示させます。

つまり、「ユーザーの操作に応じて、アプリがどう動くか」を決めるのがコントローラーの役割です。

つまりどうなってるの?

  • Model(モデル): データを扱う部分
  • View(ビュー): ユーザーに見せる部分
  • Controller(コントローラー): ユーザーの操作に反応して、モデルとビューをつなぐ部分

つまり、ModelからControllerを通してViewとしてユーザーに情報を見せているんですね。

たとえば、商品を買うためのボタンをクリックすると、その操作がControllerに伝わります。
Controllerはその情報を受け取り、必要なデータをModelから取得します。
Modelは、データベースにある情報を管理しているので、商品情報や在庫を確認します。
次に、ControllerはそのデータをViewに渡して、ユーザーに見せる画面を作成します。

このように、データの管理(Model)、表示(View)、操作(Controller)がしっかり分かれているため、アプリの構造がシンプルで理解しやすくなっています。

なんでMVCモデルが便利なの?

MVCモデルを使うと、アプリがわかりやすく整理されます。
たとえば、データの部分、画面の部分、操作の部分がしっかり分かれているので、どこを修正すればいいかがすぐわかるようになります。
これにより、アプリのメンテナンス(直したり、機能を追加したり)が簡単になります。

MVCモデルのメリットとデメリット

メリット

  • コードの分離が明確: アプリケーションのロジック(Controller)、データ管理(Model)、表示部分(View)がしっかりと分かれるため、各部分を独立して作業でき、管理がしやすいです。
  • 再利用性が高い: 一度作成したViewやControllerは、他のアプリケーションや機能に再利用しやすくなります。
  • チーム開発に最適: 複数人で開発する場合、異なる部分を並行して開発できるため、作業が効率的に進みます。

デメリット

  • 学習コストが高い: MVCモデルを理解するには、特に初心者には少し複雑で、慣れるまで時間がかかります。
  • シンプルなアプリにはオーバーヘッド: 小規模でシンプルなアプリケーションでは、MVCの構造を取り入れると、必要以上に複雑になってしまうことがあります。
  • 開発速度が遅くなることも: 分業が可能である一方、各コンポーネントの連携が必要なため、実装が複雑で手間がかかる場合があります。

まとめ

MVCモデルは、アプリケーションを作る際にModel(データ)View(見た目)Controller(操作)という3つの役割に分けて、コードを整理しやすくするための設計モデルです。
ユーザーの操作がControllerに伝わり、ControllerがModelを操作し、Modelの情報をViewに反映することで、ユーザーがアプリを使う体験がスムーズになります。

MVCを使うことで、アプリの管理が簡単になり、他の人がコードを見てもすぐに理解できるというメリットがあります。
特にSpringフレームワークでは、このMVCモデルを効率よく使えるようにサポートしているので、ぜひ使いこなしてみてください!

SpringでのMVCモデルについて

Spring MVCフレームワークは、このMVCモデルをベースにして構築されており、JavaでWebアプリケーションを開発する際によく使われます。
もしSpringのMVCフレームワークに興味があれば、公式のSpring MVCフレームワークを参考にしてみてください。
https://spring.io/guides/gs/rest-service

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